コンセプトストーリー
呉市宮原に建築予定のI様。車が入れない場所とは聞いていたものの、予想以上の密集地でした。傾斜も多く、入り組んだ迷路のようです。
しかし、ここで生まれ育ったI様にとっては小さいころからの思い入れの深い場所でもあります。今回ご新築をされるにあたり、お父様から譲り受けた土地は20.6坪という限られた広さで、南北は家がびっしりと建ち、奥には擁壁が迫っているいわゆる狭小地。
一番の特徴は限られた空間を最大以上に感じていただけるような空間設計。
その名も「スキップフロア構造」。2階部分を2層にわけて、縦方向に空間を増やすことで、限られた面積を最大限に活かすことを実現しました。


立体になることでより内部の空間イメージが膨らみます。

スケルトンの階段なので、階段の向こう側が隙間から見えるため、視覚的にも空間を広く感じさせる工夫がされています。

開放感があります。この吹き抜けを実現させたもの、スキップフロアの空間設計によるもの。
2階からも階下のリビングを眺めることができ、1階と2階とで会話もできます。

天井窓からは、まるで薄雲の隙間から降りそそぐ太陽のようなここちよい光が差し込み、ストリップ階段を中心にリビングダイニングをより明るい空間にしています。
また、天気のいい日などは、きれいな星空や澄み切った青空を部屋の中にいながらのぞくことができます。




密集地では特に、周囲からの視線がきになるため、圧迫感をつくらず目隠しができるウッド調の格子をつくって目線を遮っています。

外壁の色に合わせて、砂利も白系で統一。足踏みステップの部分をアクセントとしてグレーのタイルを使っています。
